3月1日に開設し、ありがたい事に利用者様に来ていただけました。訪問の際玄関のドアを開ける向こう側で迎えて下さる利用者様、ご家族の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
本日訪問の際ケアを終えてひと息、ハンドマッサージをしようと利用者様の手に自分の手を差し入れると、思いがけず力強く握りしめて下さいました。思わず握り返すと、またぎゅーっと握り返して下さいました。何度も何度も…
自分の子どもと手を握っているような、自分が子どもになって手を握られているような、相手の存在を、生きている今を確かめているようなそんな気持ちになりました。
心なしか目元がうるんでいるような気がして、冷えた指先をゆっくりマッサージしているとまたうとうととされていました。
けっして穏やかな病状ではなく、つらさがある中で私達を受け入れて下さっている。握る強さの中に苦しみや生きることへの思いが込められており、その思いに応えたいと切実に思います。
今は日々利用者様の事で頭がいっぱいです、けれど今日はじめてやっと利用者様のお気持ちに触れる事ができたと感じた日でした。